ポリープ切除の実際
大腸のポリープ(ポリープがんを含む)や胃の巨大ポリープなどは、内視鏡的に
切除する事が可能です。
切除には、スネアという楕円形のワイアをポリープの根本にかけて、締め上げ、
高周波電流によって焼き切ります。
焼き切った跡には,やけどにより潰瘍が出来ますので、金属製のクリップを用い
て,潰瘍を閉鎖し、出血を予防し、また潰瘍の治りが早くなるような工夫をします。
茎のあるポリープは、茎の中にポリープを栄養する大きな血管が入っていること
がありますので、茎の根元を糸で締めて血行を遮断した後に、ポリープを切除す
ることもあります。

ポリープ切除術の実際の写真提示
当院で施行したポリープ切除術の実際の写真を2症例ご紹介いたします。1症例は
ポリープ内にガン細胞が見られ、早期ガンでしたが、完全切除を行いました。
症例1の写真提示
症例2の写真提示
ポリープ切除後について
ポリープを切除した後の合併症としては次の事があげられます。
* ポリープ切除した残りの切り口から出血する
* ポリープ切除した残りの切り口に出来るやけどによる潰瘍で、腸が薄くなり、穿孔
(腸が破れる)する
上記の合併症を予防するために、ポリープ切除後は、食事、仕事、運動、入浴、飲酒
などを含め、生活上の注意があります。
また、切り口の潰瘍が大きい場合など、一晩だけの経過観察のため入院が必要になる
場合があります。
切除して回収したポリープは、そのポリープがどういう種類のものか、また中にガン細胞
がないかを顕微鏡で確認する病理検査に提出します。病理検査では,5段階評価で,
細胞の異常について報告がされています。
Group I 正常細胞
Group II 過形成性ポリープ(ほとんどガンになる心配はない種類のポリープ)はここが多い
Group III 腺腫(せんしゅ)は,ポリープ切除の目標になるポリープ(ガンになることあり)
Group IV 極めてガンに近い悪性度
Group V ガン
上記の結果、またガンの場合、その深さ、血管、リンパ管へのガンの進み具合を見て、内視鏡
切除だけでいいか、追加して手術が必要かを判断する事になります。
